コラム:熱中症
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熱中症

昨年の酷暑で、熱中症が急増しました。さらに今年は、節電の影響もあり、熱中症の発生率が高まると心配されています。

ところで、熱中症って何でしょうか? 暑いのを我慢していると熱中症になってしまうのでしょうか?

熱中症とは

暑さにより、体の温度調整がうまく出来なくなってしまう状態を、熱中症と言います。

普通、私達の体は、一定の体温を保つために、寒いときは毛穴を閉じて(鳥肌)保温し、暑いときは毛穴を開いて汗を出して体の熱を放出します。

しかし、体温よりも気温が高いと、体の熱を放出することが出来ません。それでもなんとか体を冷やそうと、大量の汗をかき、それによって脱水症状を起こしてしまうのです。

体の水分が少なくなると、めまい・頭痛・倦怠感などが表れます。

熱中症の分類

熱失神

直射日光の下での活動や、高温多湿の室内で起こります。突然意識を失って倒れます。大量に汗をかいたことによる脱水症状と、末端血管の拡張によって、血液循環が減ったために起こります。

熱痙攣(低ナトリウム血症)

大量の汗をかいた後に、水分だけを補給して、塩分とミネラルが不足した場合に起こります。突然、痛みを伴う痙攣と硬直が起こります。塩分と水分を補給しましょう。

熱疲労

たくさん汗をかき、水分や塩分・ミネラルが不足して脱水症状になったときに起こります。疲労感、脱力感、頭痛、腹痛など、症状は様々です。水分補給をし、体を冷やしましょう。

熱射病

体温調整をつかさどってい視床下部※がコントロールを失い、脳の温度が上昇します。意識障害が起こり、緊急入院・治療が必要です。死亡率も高く、とても怖い病気です。

※視床下部は、交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢、浸透圧受容器などがある。

 

熱中症になりやすい環境

気温28度以上、湿度27%以上だと、熱中症にかかる危険度が増します。

気温ばかりに気にしがちですが、湿度もとても重要です。
湿度が高すぎると、汗が蒸発しないので、熱を放出できなくなってしまうからです。
体温は高いまま、汗だけかくので、体の水分がどんどん減って、脱水症状を起こします。

真水に注意!

注意が必要なのが、喉が渇いたときに真水を一度にたくさん飲むということです。
汗は、塩分(ナトリウム)を含んでいます。汗を大量にかいたときは、血液の塩分濃度が薄くなっています。そこへ、真水をがぶがぶ飲むと、更に血液中の塩分が薄くなって、低ナトリウム血症を起こします。
低ナトリウム血症は、痙攣や呼吸困難を起こし、最悪の場合は死亡することもあります。

特に、スポーツの時に、真水を一度に大量に摂ると危険です。
スポーツドリンクなど、塩分やナトリウムが含まれている飲み物を、少しずつ摂ることを心がけましょう。


熱中症になりやすい人

乳幼児

5歳以下の子どもは、体温調節機能が未発達なので、外気温が高いと体温が上昇してしまいます。また、遊びに夢中になっていたり、体調が悪いのを上手に表現できなかったりして、突然重症になるケースが多いです。

高齢者

加齢とともに、体温調節機能が低下してきます。また、体内の水分量が少なくなり、ちょっと不足しただけでも熱中症になってしまいます。

肥満傾向の人

皮下脂肪によって、熱が放出されにくくなります。

持病がある人

内分泌系の病気(心臓病・糖尿病・高血圧など)がある人。他の病気で薬を常用している人も、影響がある場合があります。

不規則な生活をしている人・体調の悪い人

睡眠不足や食生活が不規則な人や、二日酔い、暴飲暴食で体調が悪い人、風邪気味の人などは、体温調節機能が低下しています。

熱中症になってしまったら

筋肉の痙攣やめまいなどが出たら、すぐに運動を中止し、涼しいところへ移動して、スポーツドリンクを少しずつ飲みましょう。
衣服を緩め、氷や冷たいタオルを首・脇の下に当てて、少しでも体温を下げるようにします。

意識がもうろうとしていたり、自分で水分を摂れない状態ならば、すぐに救急車を呼びましょう。

熱中症は、初期の自覚症状がはっきりせず、急に重症化することが多いので、少しでも自分でおかしいなと思ったら水分を摂ったり休憩をするようにしましょう。

また、仕事などで、どうしても暑い場所で行動しなくてはいけない場合、一人ではなく、必ず複数人数で行動し、少しでも様子がおかしいと思ったらお互いに声をかけ合うようにしましょう。

 

熱中症予防

体調を整える

暑い夏は体力が消耗します。食欲がなくなったり、熱帯夜で睡眠不足になると更に体力が落ちてしまいます。体調が悪いと熱中症にかかるリスクも高くなりますので注意しましょう。

寝不足は昼寝で補う…夜、暑くて眠れなかったときは、昼に15分の昼寝をしましょう。昼休みにちょっとうとうとするだけでもかなり効果があります。

寝苦しい夜の工夫…暑くて眠れないときは、冷感効果のある敷布や枕を使うと効果的です。保冷剤を首に巻いたりおでこに当てるのも良いですね。ござシーツなど井草製品を利用すると、肌触りもさらっとしているし、さわやかな夏の匂いは癒し効果もあります。

水分をこまめに摂る…水ではなく、ナトリウム成分が入ったドリンクを、ちょこちょこ飲みましょう。

運動の習慣をつける…日ごろから適度な運動を心がけ、体力をつけておくことも大切です。

食生活を工夫する

暑いと食欲も減退しがちですが、食べないと体力が持ちません。特に、朝ごはんは少しでも食べるようにしましょう。

オススメの食材

夏野菜…夏野菜には、ビタミンやミネラルが豊富で、水分も多く含まれています。たくさん摂りましょう。
トマト・きゅうり・かぼちゃ・ピーマンなど。

果物…夏に取れる果物や、熱い地方で取れる果物は、体を冷やす効果があります。バナナ、キュウイフルーツ、スイカ、メロンなど。

ねばねば食材…オクラやモロヘイヤなどのねばねばした野菜には、ムチンという成分があり、疲労回復、たんぱく質の消化吸収の補助をする働きがあります。また、鉄分も豊富です。

漬物…ナスやきゅうりの漬物は、水分も多く、塩分も一緒にとることが出来ます。

スタミナのある食材…豚肉、レバー、にんにくを効果的に使いましょう。

塩飴など…最近、熱中症予防と銘打って、塩分を含んだ飴などが多く市販されていますね。スポーツの合間や、仕事の移動中になめるのも良いと思います。ただし、塩分もありますが、糖分も多く含んでいますので、食べ過ぎに注意!

ビールに注意!

暑いときは、冷え冷えのビールをきゅ~~~っと飲みたいですね♪ でも、ビールには水分補給の効果はありません。利尿作用があるので、逆に体の水分が減ってしまいます。夏のビーチでビールを飲んで脱水症状になる人も多いのです。ビールを飲んだら、それと同じ量の水分を摂るようにしましょう。

環境を整える

室内温度は28度に!

28度と言われますが、エアコンを28度に設定しても、室内温度はそれよりも高い場合が多いです。実際に測ってみると、30度を越えていることもあります。エアコンの性能によっても効き具合が違ってきますので、エアコンの設定温度ではなく、実際の温度を28度にするようにしましょう。

カーテンやブラインドで日差しをさえぎる

直射日光をさえぎるだけで、室内温度はかなり抑えられます。

一部屋だけでも涼しい部屋を

自宅の場合、リビングなど一部屋だけ涼しくして家族で過ごしましょう。会社の場合は、休憩室など、体調が悪いときに休める場所を涼しくしておきましょう。

使っていない電化製品の電源は切る

電化製品はかなりの熱を放出します。使っていない電化製品はコンセントから抜きましょう。

涼しい衣服を

だいぶクールビスが浸透して、ポロシャツなどで出勤する人も増えましたね。汗を発散する作用のある衣服や、さらさらした着心地の衣服がたくさん市販されていますので、上手に利用しましょう。
仕事上、どうしてもネクタイを締めないといけない場合は、その仕事が終わったらネクタイをはずしたり、着替えたりしましょう。

日傘や帽子をかぶりましょう

炎天下を歩く場合、日傘や帽子をかぶりましょう。帽子の場合、ずっとかぶりっぱなしだと熱がこもってしまうので、たびたび日陰で帽子を脱いで熱を逃がしましょう。