コラム:椎間板について

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椎間板とは

脊柱は24個の骨で出来ていて、骨と骨の間には軟骨の一種である椎間板があります。

椎間板は、ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む繊維輪からできていて、背骨のクッションの役割をしています。

椎間板はゴムのようにやわらかく、形を変えることが出来ます。体を前にかがめたり、背中をそらしたり、左右に曲げる、体をねじるなどの動きは、椎間板が変形することによってできるのです。

 

赤ちゃんの椎間板は柔らかいのですが、大人になるにつれて硬くなり、柔軟性がなくなってきます。
子どもは背中を反らすブリッジなどの動きが簡単に出来てしまいますね。椎間板が柔らかく大きな動きができるからです。

椎間板の厚さ

椎間板の厚さは、部位によって違ってきます。

椎間板の厚さと椎骨の高さの割合が高いほど、大きな動きが出来ます。

頸椎(首)が一番大きく動かすことができ、胸椎(胸の辺り)が一番動きが少ない部位です。



加齢などにより椎間板が薄くなると、動きが制限されます。本来ならば、20°は曲がるはずの腰椎が薄くなって、10°しか曲がらなくなったりするわけです。


椎間板が傷むと

椎間板が痛むと 椎間板ヘルニア 椎間板の病気といえば、まず椎間板ヘルニア脊椎管狭窄症を思い浮かべますね。

弾力性を失った椎間板の繊維輪に亀裂が入り、そこから隋核がはみ出して神経を刺激して痛みを起こすのが、椎間板ヘルニアです。

また、加齢により椎間板が薄くなると、骨の負担が大きくなり、骨のふちがつぶれたように外側に出っ張る骨棘(こっきょく)が出来て、神経を刺激して痛みやシビレを引き起こします。これも、椎間板ヘルニアの一種です。

ヘルニアが脊柱管に進出し脊柱管が狭くなると、脊柱管狭窄症となります。
脊柱管には、大きな神経が通っていますので、脊柱管が狭くなり、神経を刺激したり圧迫したりすると、痛みやシビレが出ます。

いろいろな椎間板の異常

腰が痛かったり、シビレがあり、椎間板ヘルニアだと思って病院へ行ったら、違う診断をされることがあります。

椎間板症、変形性椎間板症、椎間板変性、頸椎症・胸椎症・腰椎症 などです。

これらは、椎間板ヘルニアとは診断できない程度の、椎間板の異常がある、又はその可能性がある場合に診断されるようです。

非常に広義に使われ、椎間板ヘルニアの一歩手前の状態という意味で使ったり、自覚症状はあるけれども、レントゲンなどで明確な異常が認められない時にも使われています。

  • 椎間板症・・・椎間板に何らかの異常がある又はその可能性がある場合。
  • 変形性椎間板症・・・その異常が椎間板の変形によるものと思われるとき。
  • 椎間板変性・・・変形性椎間板症とほぼ同じ。
  • 頸椎症・胸椎症・腰椎症・・・椎間板の異常が、それぞれ頸椎・胸椎・腰椎にある場合。

同じ症状であっても、医師によって診断名が違う場合も多くありますので、大切なのは病名ではなく、自分の体がどのような状態にあるのか、ということです。

  • 椎間板が変形しているのか。
  • 骨棘が出ているのか。
  • 椎間板や骨棘がどの位置に出て、どのように神経を刺激したり圧迫しているのか。
  • 脊椎管が狭くなっているのか。
  • 今の症状は、自然治癒は見込めるのか。

きちんとした説明を受けて、納得した上で、今後の治療法や日常生活での注意点を聞きましょう。

一番の改善ポイントは姿勢です。姿勢が悪いために、椎間板が痛んでしまうのですから。
姿勢と言っても、猫背や逆に胸を張りすぎている姿勢、足を組むクセや片方の肩にバックをかけるクセなど、いろいろありますし、自分では気づかない身体のバランスの崩れも含まれます。

椎間板ヘルニアではなく椎間板症といわれたからと安心して放置するのではなく、椎間板ヘルニアなどに移行しないようにきちんと自分の身体を見直しましょう。

椎間板を長持ちさせるには

椎間板は、年齢とともに弾力性が失われ、薄くなっていきます。また、重労働や激しいスポーツをする人は、加齢による椎間板の変化より早く椎間板を傷めることが多いです。

椎間板は、一度傷めると、元に戻ることはほとんどないといわれています。
ですから、傷めないように予防することがなによりも大切です。

整体(私)の考え

椎間板も骨も再生すると思います。
骨が折れても、ちゃんとくっつきますよね。椎間板も、適切な処置をしてあげれば、ある程度の再生は可能だと考えます。
ただし、椎間板は、絶えず大きな重力が上からかかります。
不自然な負荷がかかっているために椎間板が痛んでしまうのですから、脊柱の本来の位置を意識しないと改善は難しいです。
本来の位置に戻すには、骨盤の傾斜や股関節の可動性を高める事です。
体質改善(食生活を見直して体調を整えることなど)も意識して下さい。

負荷を逃す

出来るだけ負荷をかけないようにするのが理想ですが、仕事などで、どうしても重いものを持ったり、同じ姿勢を続けたりしなければならないことも多いと思います。

その場合は、継続した負荷を逃すように工夫しましょう。

  • 同じ姿勢をする場合は、こまめに休憩を取り、体を動かす。
  • 積極的にウォーキングをする。手を大きく振りながら歩くことによって、体のバランスが戻ります。
  • 運動前には十分ストレッチをし、運動後の整理体操もしっかりと。
  • 十分に睡眠をとり、筋肉に十分な休息を与えましょう。
  • バランスの良い食生活を。

下に置いた荷物を持つときの姿勢は、腰や背中を曲げると、椎間板に負担がかかるので、できるだけ背中は真っ直ぐに保つように心がけましょう。
重い荷物の場合は、一度しゃがんで荷物をしっかり持ってから立ち上がると良いでしょう。

姿勢を正しく

姿勢が悪く、背骨に不自然な負荷がかかると椎間板が傷みます。

背骨は、横から見たときに緩やかなS字カーブ(生理的湾曲)を描いていて、重い頭を支えるサスペンションの役割をしています。このカーブが崩れると、背骨の一部に無理な負荷がかかり、椎間板も傷んでしまいます。

生理的湾曲が崩れた症例として多いのが、猫背とストレートネックです。
猫背やストレートネックの人は、全身のS字カーブが乱れた状態ですので、頸椎ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアになりやすいのです。

また、前後だけでなく左右の動きの不均等も、背骨には大変な負荷がかかります。
背骨は、正面からだと真っ直ぐになっているのが正常です。それが、何らかの原因により左右に歪んでしまうことがあります。(側湾症)

例えば、片足を怪我して普通に歩けないと骨盤が傾きます。骨盤が傾いたままではバランスが取れないので、上半身を歪めてバランスをとろうとします。そして、怪我が治っても、この歪みが残ってしまうことが多く、歪みが更なる歪みを引き起きして悪循環に陥ってしまうのです。

また、足を組むクセや、片方の肩にバックを持つクセ、身体の片側だけに筋力が付くようなスポーツなども、身体のバランス崩す原因になリます。(スポーツは積極的に行うべきですので、例えばテニスをした後は、身体全体を良く動かしてバランスを戻してあげることが必要です。)

実際、人はみんな利き手や利き足があるように、左右均等に使うことは難しく、日常生活の中で知らず知らずの間にバランスが崩れてしまうものです。

ですから、体の歪みは、常にチェックして整えておくことが必要です。

筋力をつける

姿勢を正しく保つには、筋力が必要です。加齢とともに筋力が弱くなると、猫背になったり、側湾症の人は歪みが進みます。

理想は、適度な運動を定期的に続けることです。
たまに思い出したように激しい運動をしても、姿勢を正す筋肉は作られないばかりか、筋肉を痛めてしまいます。

そして、一番大切なのは、体を整えてから筋力をつけることです。

歪んだままで運動をすると、筋肉も偏ってしまい、結局歪みを増やすだけの結果になってしまいます。

 

一番手軽に出来るのは、ウォーキングです。

  • 胸を張り、あごを引き、大きく腕を振り、やや大またで歩きましょう。
  • 靴底に水をつけてから歩いてみて、足跡をチェックしてみましょう。左右対称であること、両足のかかとを結んだ点が一直線になっているのが理想です。

水泳や水中ウォーキングもとても有効ですが、長くプールにいると体が冷えてしまうので、適当な時間で切り上げ、サウナやお風呂で体を温めましょう。

椎間板自体は一度傷つくと元には戻りにくいですが、正しい筋肉をつけることで姿勢が正され、圧迫がなくなり、痛みが軽減します。
そして、正しい姿勢を続ける事で、無理につぶされていた椎間板も元に戻ろうとするのです。

運動療法や手術をして良くなっても、姿勢が悪いと再発する可能性が高くなりますので、痛みがなくなってからも運動は続けて下さい。